「ひとりぼっちの栄光」野口五郎

    「ひとりぼっちの栄光」野口 五郎
    作詞・麻生香太郎 作曲・東海林修 編曲・東海林修

    1975年 7月16,17日      GORO ON STAGE ひとりぼっちの栄光 初演

    この作品は1975年NHKホールでのコンサートで歌われた作品で。
    25分もある 長い物語。
    青春、反抗、恋、罪、悲しみ、命、そして死。
    大きなテーマのもとに いろんなことを深く考えさせられる衝撃作です。
     
    抑えてもほとばしる若さゆえの熱情、あとさきを考えない愚かさや
    人を愛する切なさ、
    あまりにもちっぽけな自分を
    自分が主人公になった気持ちで感じ
    聴きながら自分の存在を考え、そして問うのです。

    五郎さんもそうですが 私たちはどちらかというと優等生で生きていました。
    たぶん五郎さんをはじめ 私たちは間違いなく「おりこうさん」だったと思います。

    それが息苦しいこともありましたが 自分で封じ込めていたのだと思います。
    爆発させるすべも知りませんでした。

    そんな私たちが初めて疑似体験できた 青春の暴走です。
    反抗することもせず 生きてきた自分にはギャップがあり
    あまりに重いテーマでした。
    けれど この時期にこの歌を聴いたことは 私の人生にとって大きかったのです。
    おかげで 私たちは 道をそれることなく
    自分の命を大切にできる自分になれたのではと 今になって思います。

    イントロから もう別の世界。
    私が私でなくなる瞬間です。
    いつのまにか自分は この物語の主人公になっています。
    25分の間に 色んな感情が自分に襲ってきます。
    今まで 感じたことのない激しい思いであったり、
    そして言葉にならない哀しさです。


    そして 最後にたどり着くのは 自分自身の存在というものを生み出した母への愛です。
    この歌を聴くと 最後は 母を想います。

    若い五郎さんにしか表現できない
    深いテーマ。
    五郎さんのカッコよさも 最高の時代でした。

    今 しみじみといい作品だと想うのです。
    これほどまでに人の心に問える作品があるでしょうか。

    素晴らしい作品を作ってくださった 麻生先生と東海林先生に
    今あらためて心から感謝。

    この作品は五郎さんにとって 素晴らしい青春の記念碑とも言える作品です。
    (11.04.21)
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