「白い切符」野口五郎

    「白い切符」野口五郎
    作詞・麻生香太郎 作曲・東海林修 編曲・東海林修

    1977年4月13日~4月28日   日生劇場特別リサイタル

    この歌は ’77の日生特別リサイタルで歌われたものですが、
    レコードには入っていなくて
    千秋楽のテープにのみ 入っていた歌です。

    私はレコードしか持っていなかったので 
    最近やっとこの歌を聴くことができました。
    レコードにも本当に入れていただきたかった素晴らしい作品です。
    しみじみと胸が熱く 情景が目に浮かぶようです。
    私はこのような歌が好きなのです。
    静かに語りかけるような温かい歌声には涙をこらえることが出来ません。

    若さとは 一途でひたむきで そして残酷なものだと感じています。
    何もかも捨てて愛に走れるならば それはとても幸せなことですが
    何かを犠牲にしなければ愛も貫けないことがあります。
    愛だけがあれば他には何もいらないと思える時代こそが青春でしょうか。
    無邪気なままに大人になれる人は幸せだと思わずにいられません。

    人は大人になっていくとき 
    純粋に人を愛することが 許されないことがあることを知ります。
    愛する人と親への愛とを量りにかけて 
    いったいどちらを選べばいいのでしょうか。
    愛を覚えたばかりの純粋な時代には 
    どちらを選んでも哀しい思いは決して消せないでしょう。
    若き日の自分がよぎります。
    私は親を裏切れなかったことを思い出します。

    五郎さんの歌声はとてもとても温かく 
    優しく語りかけてくれます。
    深い愛で守られると信じられる温かさです。
    若き日の自分と重ね合わせて聴く人も多いことでしょう。
    切なさがこみ上げます。

    東海林修先生と麻生香太郎先生の素晴らしい作品。
    深い人生のドラマがこの一曲に詰まっています。
    すてきな作品を作っていただけて幸せです。

    バイオリンとアコースティクなギターが胸に深く響き 
    五郎さんの温かい歌声に涙がこぼれます。
    あふれる想いを止めることが出来ません。
    五郎さんにもこんな作品があるということを 
    ぜひたくさんの人に紹介したい、
    しみじみと胸を打つ作品です。
                  (04.05.18)
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