「遠い夏」野口五郎

    「遠い夏」野口五郎
    作詞・山上路夫 作曲・筒美京平 編曲・筒美京平

    1975年7月10日発売B面

    「夕立のあとで」のB面の「遠い夏」
    カラオケのみ ロンドンでの録音盤です。
    本当でしたら 五郎さんもロンドンに飛んで
    レコーディングされることになっていたのでしょうが
    残念ながら五郎さんは日本に残られました。
    というのも五郎さんはこの時 病気で入院されていたからです。

    日本的で叙情的。
    目の前に懐かしい夏が甦るようです。
    静かだけれど 胸にジーンときます。
    人は遠い目をして 思い出すときは
    こんな風に 静かに振り返るものだと思います。

    語りかけるように歌われる歌詞に映る
    夏の景色も美しいのですが
    この歌の言葉がとてもきれいです。

    「浴衣に赤い帯を あなたはしめていた
     祭りにいったことを おぼえてます
     あなたは金魚をすくって 大きな声あげたことを
     今も忘れられずに 思い出します」


    無邪気で可憐な「あなた」が見えるのです。
    そしてそれは 自分の姿であってほしいと願うのです。

    夏がくると あの日の少女にもどって
    ・・・・この歌を思い出すのです。
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    情景が浮かびます

    帯の赤 金魚すくいの色とざわめき 氷屋の旗 祭りのにぎわいと 下駄の音・・・日本的な夏の情景が浮かんできます。いい曲です。優しく暖かい詩です。B面かよ もったいない!と呟いてしまいました。 ^^;

    じわじわとしみる

    不思議なのですが
    この歌をしみじみと いいなぁ~と想ったのは
    30代過ぎてからでしょうか。
    A面の「夕立のあとで」とこの歌と
    あぁ なんて 胸にじわじわと沁みるのだろうと。

    若い時代は 激しい 感情にストレートに語りかける作品を好みましたが
    年を重ねると こういう歌がしみじみといいなぁ、と
    想うようになります。

    人間は 本当に悲しい時は
    本当に静かに その悲しみと向き合うものであると
    わかってきたからでしょう。

    歌は人生そのものです。
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