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    2019
    04.22

    「私鉄沿線02」 野口五郎 

    Category: シングルA面
    「私鉄沿線02」 野口五郎 
    作詞:山上路夫 作曲:佐藤 寛 編曲:野口五郎 with aqua.t
     2002. 10.23 発売A面

    キングレコードより
    サンタナの カバー作品「愛がメラメラ」を発売されて半年後、
    シングルとして発売されたのが この「私鉄沿線02」です。

    「私鉄沿線」は1975年1月21発売のシングルで
    オリコンランキングでも一位を獲得した五郎さんの代表作品を
    セルフカバーされました。

    正直なところ「愛がメラメラ」がもっと売れてよかったと思っています。
    そのことは 今も 少し残念に思うところです。
    けれど 良い作品は 時間の経過に関係はありません。
    今聴いても刺激的ですし 新しい世界を開拓されたと感じますし
    攻めに攻めて闘われたことに 感動を覚えますし
    あって良かったと心から思える作品です。
    音楽的にも素晴らしい作品です。

    そしてこの作品は それに続くもので
    当時は 五郎さんが闘っていらっしゃることをひしひしと感じました。

    当時は どうしてもっと 愛メラが売れないんだろう、と
    世の中に対して怒りさえ感じてしまい
    どうして世の中の人はこの音楽の良さがわからないのだろう、と
    私自身 ほんとうに憤ってましたので
    当時この作品が出たときには
    どこか世の中に失望しており
    純粋に音楽を楽しむ・・・ということが
    出来なくなっていたような気がします。

    一般的に みなさんが求めるのは
    あの76年の「私鉄沿線」であり
    イコール それが 野口五郎のイメージで
    それを壊すこととはとても難しかったと思います。

    だけど あの頃の五郎さんは特にカッコよかったと思います。
    近寄るのも怖かったくらい 迫力がありました。
    私はあの時代の五郎さんは男らしくて野性味があって
    すごくよかったと思っています。

    だからこそ 今の穏やかな五郎さんに
    心底安堵してます。

    この作品は ギターもストリングスも
    すごく洗練されたアレンジで
    スッキリとしたおしゃれな印象があります。

    五郎さんの歌声も 
    語るようでもありますが
    哀愁のあるまろやかな声で
    かといって華やかにせず 
    敢えてマットな感じで耳に残るようにし、
    特に サビにつなげるまでの最初の部分は
    どんな声で歌うか、
    意識されて出されたのだと思います。

    今聴いても愛おしいです。

    五郎さんのチャレンジの歴史をたどると
    今の五郎さんが さらに輝きます。

    歌い続けてくださることに感謝です。

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    2019
    04.13

    「鼓動」  野口五郎  

    Category: シングルB面
    「鼓動」   野口五郎             
    作詞・松本隆 作曲・筒美京平 編曲・筒美京平   
    1977年4月25発売 シングルB面

    当時の五郎さんは
    シングルは筒美京平先生、
    ステージは東海林修先生という
    二大巨匠の後ろ盾の元、
    音楽道を邁進されていました。

    この春には 初の日生劇場でのリサイタル。
    上月晃さんや菅原洋一さんなど
    何度もこの日生劇場の舞台を踏まれていた
    東海林先生の心強い力添えのもと
    初の日生劇場は 大成功を収められました。

    そしてこの舞台で披露された新曲が「沈黙」。
    B面の作品が この「鼓動」です。
    このシングルは 筒美京平先生が
    作・編曲をされただけではなく
    プロデュースも手掛けられました。

    常々言いますが
    野口五郎さんほど 幸せな歌手はいません。
    たくさんの作家から 愛され
    希望を託された歌手です。

    作家にとって 作品は
    いずれ自分より離れていくもの、と 
    納得されて作られているもの と伺ったことがありますが
    そうとはいえ 作家にとって作品は
    魂であり メッセージであり 分身です。
    そしてそれは 人の夢や希望になりえるかもしれない、という
    作家の祈りでもあります。

    引退される歌手もたくさんいらっしゃいます。
    それぞれに事情があり 仕方のないことかもしれません。

    だからこそ 歌い続けていらっしゃる歌手のすごさを思います。

    これほどまでに たくさんの作家より
    渾身の力を持って作られた名曲を受けられた五郎さんが
    歌い続けられているというのには
    大きな意味があると思います。

    すべての力が
    歌い続けていくために注がれている、としか思えません。
    そのことを 今一度 語っておきたいと思います。

    「鼓動」は リフレインするフレーズが心地よくクセになる作品です。
    鼻歌で ついふんふんと歌ってしまいそうです。
    どちらかというと インストゥルメンタルで楽しむような音楽です。
    五郎さんとしては やりたい音楽が出来て嬉しかったのではないでしょうか。

    「あなたに雨が似合うのは
    頬に涙がつたうから
    ただそれだけ」

    こういう音楽に 詞をつけられた松本隆さんもさすがです。
    ただそれだけ、っていうのが ニクイんです。
    心を掴まれます。

    当時この作品を聴いた私は
    音楽的にとても未熟でしたので
    とても難しく感じてしまいました。
    なんか とにかく変わった音楽に聞こえたのです。
    そのことは 五郎さんにも申し訳ない気持ちです。
    今聴くと とても楽しめます。

    こんなに時間がかかってわかったのでは遅いのですが
    それも五郎さんが ずっと歌い続けてくださったおかげで
    楽しむことができます。

    おかげで 私たちのオタク的人生は
    いつまでも楽しく 深いものとなりました。

    過去も未来も楽しさいっぱいです。
    本当に感謝です。

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    2019
    04.05

    「同じ夜 別の朝」 野口五郎   

    Category: シングルB面
    「同じ夜 別の朝」 野口五郎   
    作詞 : 松本一起 作曲 : 佐藤健 編曲 : 佐藤寛
    1986.12.21シングル B面

    この作品は 「涙のチケット」のB面です。
    こちらは オリジナル作品。

    タイトルからわかる通り
    別れを迎えた二人。

    けれど 悲壮感もなく
    どこか穏やかで。

    お互い納得しあって
    新しい未来に向かっての旅立ちのシーン。

    大人でなければ
    こんな別れはないでしょう。

    サックス音色が
    どこか晴れやか。
    想い出を抱いての
    それぞれの旅立ち。

    この年になれば
    そんな別れも理解できます。

    「二人は一緒にいないほうが
    奇麗に愛しあえたのさ 仕方ない愛さ」

    仕方ない愛?

    仕方ない愛ってなんだ~?
    難しいな。
    仕方ない愛って
    きっと切ない。

    でも
    この穏やかさがとても心地良いです。

    若いころは
    ただ想像力だけで歌を聴いて感じていました。
    それは 妄想の域に達していることもありました。

    けれど さすがにこんな年まで生きてみると
    なんだか ちょっとわかる。

    だから歌は
    同じ一曲でも 一生楽しめる。

    だから歌って いいなぁと思う。

    そして五郎さんの声は
    今もこの頃より変わらない。

    それがすごいことだなぁ、って思います。

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