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    2015
    05.28

    「可愛いいあの娘」 (That pretty girl) 野口五郎

    「可愛いいあの娘」 (That pretty girl) 野口五郎
    作詞・大日方俊子 作曲・佐藤寛  編曲 : 馬飼野俊一
    1973.7.21 GORO IN ROCK/野口五郎ロックの世界

    このアルバムで まだ書いていなかった最後の一曲は
    この曲「可愛いいあの娘」。
    五郎さんのお兄さんの作曲作品です。

    この季節は やっぱり明るい歌が聴きたい。

    青い木の芽の肌ざわり・・・というキャッチフレーズで
    デビューされた五郎さんだから
    なんだか五郎さんの若き日々は
    新緑の緑がまぶしい五月がぴったりだ、と私は思う。

    可愛いあの娘に声をかけよう He He Hei
    いつもおんなじ 道で逢うのさ  He He Hei


    この 明るさ
    この甘さ
    そして若さ、
    素朴な感じ・・・・

    まぶしいっ
    まぶしすぎるなぁ~っ。

    ♪He He Hei ♪
    この鼻唄の感じのHe He Hei~が
    なんともいい感じ。
    低い声が なんとも良い。

    そして この歌は 珍しく明るくて
    ルンルンな感じで貴重です。

    He He Heiといえば五木ひろしさんですが(なんだそれ) 
    五木ひろしさんの He He Hei (by 待ってる女)とは全く違った
    五郎さんならではの 青くて 若くて 素朴で 幸せな He He Heiを
    ぜひお聴きください!、
    ・・・と言いたいところです。
    (ロックだし・・)

    特に
    「夏になったら 旅に出よう He He Hei ~」
    このあたりの五郎さんの声など
    しあわせ感がいっぱいで
    幸せでふにゃっ、
    とした感じがたまらなくいい。

    そしてこの 歌詞カードには
    美少年の五郎さんが満載で
    本当にまぶしい。

    この頃にはもう髪が長かったのだなぁ。

    私はリアルタイムに知らなくて
    本当に残念なのですが
    こうしてアルバムも復刻されて
    さすが野口五郎、といった感じです。

    GORO IN ROCK/野口五郎ロックの世界(タワー・レコードのページ)
    http://tower.jp/item/3656099/GORO-IN-ROCK-%E9%87%8E%E5%8F%A3%E4%BA%94%E9%83%8E%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%EF%BC%9C%E3%82%BF%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89%E9%99%90%E5%AE%9A%EF%BC%9E
    収録作品

    1.うつろな愛 (You're so vain)
    2.迷信(Superstition)
    3.ハイ・ハイ・ハイ(HI-HI-HI)
    4.オー・ダーリン(Oh Darling)
    5.クレイジー・ホース(Crazy Horse)
    6.クロコダイル・ロック(Crocodile Rock)
    7.可愛いいあの娘 (That pretty girl)
    8.君よ泣かないで (You never cry)
    9.好きなんです (My favorite)
    10.ふたりの秘密 (A secret for us)
    11.何処か遠く(Far away)
    12.霧の少女 (Maiden in the mist)



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    2015
    05.24

    「オウガスト・オウガスト」野口五郎

    「オウガスト・オウガスト」 野口五郎
    作詞・ちあき哲也 作曲・編曲 林哲司
    1979年5月10日アルバム「南十字星」

    ちあき哲也さんの作品は
    今書いておかなければ、と思いますので
    連日 真面目に書いております。

    2013年に復刻されたアルバム「南十字星」
    この中にもちあき哲也さんの作品があります。
    「サンデイ・サンライズ」そしてこの「オウガスト・オウガスト」です。

    「サンデイ・サンライズ」は前に書いていますので
    今日は「オウガスト・オウガスト」。

    正直 おぉ「サンデイ・サンライズ」はちあき哲也さんだったのか・・と
    びっくりしました。

    こんなにキラキラして幸せに溢れ、
    希望と光に満ちた ちあきさんの詩って
    あまり見たことない、・・・というか
    知らないからです。
    この作品は 特に貴重だと思います。
    とっても素敵だと思います!!

    そして「オウガスト・オウガスト」は
    大人の世界。
    ちあきさんの詩って常に、
    かなり大人の世界だと思います。

    もうあなたには
    逢えもしないけど
    避暑地のニュースさえ
    懐かしい8月・・・・・・


    愛する人を失った喪失感で
    遠い目をしてたたずんでしまいそう。

    おしゃれな音楽で
    少し痛みも薄れるけれど
    切なく心に響きます。

    五郎さんの歌声も
    サビのところなど

    まさに
    ビブラートのきいた哀愁のハイトーン。

    ぐっと引き込まれます。

    あぁこれ、野口五郎らしくていいね、って
    きっとみんなに言っていただけるような作品だと思います。


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    2015
    05.23

    「二月病」野口五郎

    「二月病」野口五郎
    作詞・ちあき哲也 作曲・筒美京平 編曲・筒美京平
    1980.12.23発売 アルバム「スマイル」

    ちあき哲也さん追悼、ということで
    今日もちあきさんの作品を書くこととします。

    66歳だったそうです。
    まだまだお若いのに・・・
    本当に残念です。

    私がちあき哲也さんの作品で
    まず好きだ、と 思い浮かべる歌は「渚ふたたび」です。

    ちあき哲也さんの詩というのは
    どこか哲学的で
    自分に問う詩だと
    私は思います。

    この世界は 当時の私にもわかったのです。
    彼の詩は  なかなか難しいのです。
    だからこそ良い、のだと思います。
    深い詩を書かれる方です。


    さて「渚ふたたび」も収録されているアルバム「スマイル」には
    「嵐の眼」「紳士道」そして今日書く「二月病」の4曲が
    ちあき哲也さん作品です。

    「二月病」
    アレンジも特に凝っていて
    強く惹きつけられる作品。
    このアルバムの中でも
    特に印象に残る作品です。

    もう とうに書いていたつもりでしたが
    見当たらないので 書かなくては、と思いました。

    この孤独感・・・。
    たまらない。

    つらくても立ちあがり
    前に進むしかない。

    想像もできない人生の影、
    大人になることへの怖さ。
    感じながら大人の階段を上がっていく途中で
    この歌がこの胸に問いかけるように感じました。

    五郎さんの歌唱も
    大人の渋さを出しながら
    さすが野口五郎、と思える
    グッとくる歌声です。

    過去の誰かが忘れられずに
    知らず知らず愛をゆがめてきたね


    当時からここの歌詞がやたらと口を突いて出たものです。

    あなたにはもう憎しみもなくて
    というフレーズが 想像もできなかった青い時代。

    深い・・・深くてよくわからない・・・・

    当時はそう思ったものですが
    大人になる覚悟を決めた感じのする歌、
    「二月病」。

    そう これを聴いて私は 大人になる覚悟を決めたのだと思います。

    1.渚ふたたび
    2.たわごと
    3.スマイル Smile
    4.嵐の眼
    5.時には星の下で
    6.二月病
    7.オン・ザ・ロード On The Road
    8.紳士道
    9.ルーム・サービス Room Service
    10.風が動き出した

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    2015
    05.21

    「また、めぐり逢うために」野口五郎 (2)

    Category: シングルB面
    「また、めぐり逢うために」野口五郎
    作詞・ちあき哲也 作曲・すぎもとまさと 編曲・佐藤寛

    さきほど ちあき哲也さんが亡くなられたという
    ニュースが飛び込んできました。

    五郎さんにも たくさん作品を書いてくださった作詞家です。

    私が感じるちあき哲也さんの詩のイメージは
    とても大人で 渋さがあり
    どこか孤独を感じる世界です。

    詩も 深く
    よく考えるけれど
    自分では なかなか難しくて
    わかったようで わかっていないかもしれない、と
    いつも思います。

    自分なりに解釈しようとするのですが
    深すぎて ちあきさんの伝えたいことを
    ちゃんと理解できていないかもしれない、とも思います。

    そのちあき哲也さんの
    最近の作品では

    2012年11月発売のシングル
    「また、めぐり逢うために」があります。

    「僕をまだ愛せるなら」がA面の扱いで
    つんくさんの作品「君に逢いたいよ」と
    この「また、めぐり逢うために」がB面、という感じかな。

    56歳の五郎さんが歌ったこの作品
    年相応、というか もう少し上の世代でもいいかな、と思うような
    渋みのある詩の世界。

    ちあきさんが亡くなられて
    今一度 静かに聴けば
    深いメッセージが込められているように思いました。

    女は哭(な)くな
    女にすれば愚かな思い込みだろう
    解れだとか言ったところで解りはすまいさ
    行方なんかどこか知らないが
    ともかく行かねばならない


    この歌詞は
    男性には共感できるもので
    深く心に届くものかもしれません。

    女性には 難しいとしても・・・・。

    どこか ちあき哲也さんの
    人生論のようで
    今日は しみじみと聴いて
    胸を熱くしました。

    ご縁をいただき
    こうして野口五郎さんのために
    たくさんの素晴らしい詩を作っていただき
    ありがとうございました、と
    申し上げたい気持ちでいっぱいです。

    心から ちあき哲也さんのご冥福をお祈りいたします。

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    2015
    05.20

    「ポリュシカ・ポーレ」 野口五郎

    「ポリュシカ・ポーレ」 野口五郎
    訳詞・橋本淳 ロシア民謡 編曲・高田弘
    1972.2.1発売のファーストアルバム「青いリンゴが好きなんだけど」

    緑が萌えるこの季節には
    この歌も聴きたくなります。
    新芽が吹くように
    この時代の五郎さんの勢いも
    ものすごいものだったことでしょう。

    私は後追いだから
    1972年の頃のことはまったく知らないのですが
    このアルバムを聴くと
    一生懸命に歌う少年の五郎さんが
    見えてくるようです。

    この「ポリュシカ・ポーレ」は
    1971年に仲雅美さんが歌ってヒットした作品のカバーです。

    緑もえる 草原をこえて
    ぼくは行きたい あなたの
    花咲く 窓辺へと


    仲さんのこの歌は
    二枚目を全面に押し出したもので、
    男性コーラスや金管のアレンジなどが
    とても勇ましさを感じさせるものですが

    五郎さんの作品は
    さすが高田弘先生、
    五郎さんの個性をとても理解されているから
    マンドリンやストリングスなどで
    爽やかで
    ソフトな印象になっています。
    そしてコーラスも女性コーラスです。
    (こういう違いを聴き逃すわけにいきません。)

    ただカバーするのではない。
    きちんと五郎さんのオリジナル仕様になっています。

    カバー作品は 本家の歌も聴くとさらに楽しめます。
    その中の違い、に 五郎さんの「個性」が発揮されているからです。

    長く聴き続けるなら断然この五郎さんのこの作品です。
    聴いていて心地良いです。
    そこがポイントです。
    長く聴き続けられる作品を
    五郎さんは作ってこられたのだと感じます。

    この頃の五郎さんの声は
    太くて少しハスキーです。
    そしてとても素朴で優しさが感じられます。

    まず歌手にとって大事なことは
    「声が良い」ということです。

    そして声が良いだけでもダメで
    声に個性がある、ということも大切な要素だと思います。

    何が良い、って
    五郎さんは声が良いのです。

    五郎さんはこの声を与えてくださったご両親に感謝しなくてはいけません。
    本当に最近
    しみじみとそのことを思います。

    そして 素晴らしいと思うのは
    今もその良い声で

    年を重ねても
    声量は衰えず
    今も豊かに

    すべて当時そのままのキーで
    歌が歌える、ということです。
    年を重ねると
    歌手のみなさんは
    キーが下がる人が多いです。
    そのまま歌っていたら
    高音部が出なくて苦しそうだったり
    痛々しかったりしますが
    五郎さんは
    その時のままに
    まったく変わらずに歌ってくださる。

    見た目が老けない、とか
    いつまでも若い、とかいうことを
    自慢気にしていらっしゃる方もいらっしゃいますが
    歌手ならば 
    当時と同じように歌える、ということが
    何より大事なことではないでしょうか。

    五郎さんの印象が変わらないのは
    そういうことを変えることなく
    歌い続けて来られたから、だと思います。

    それは当り前のようで
    じつは ものすごく大変なことであること
    私たちも年を重ねれば実感しますけれど

    いや、ほんと
    野口五郎という歌手は
    本当に長く付き合っていても
    (いえ、ただのファンですけれども)
    飽きないし 楽しいし
    変わらないし、
    可能性もいまだに無限大で
    出逢えてよかったなぁ、と感じるアーティストです。

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