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    2011
    11.20

    「哀愁のなかへ」 野口五郎

    「哀愁のなかへ」
    作詞・山上路夫 作曲・編曲 馬飼野俊一
    1974年8月21日アルバム発売

    記憶をたどってみると
    私が五郎さんを好きになったのは
    まだ「甘い生活」が出る前だったのかもしれません。

    当時の「あなたとゴローのラブタイム」で
    この歌を聴いたてから
    この歌が忘れられなかったのです。

    どうしようもなく胸がキュンとして
    切なくてたまらなくて。

    甘い歌声
    別れの歌

    初めての感覚
    異性に惹かれる
    ときめきと切なさとで。

    なんて素敵なのだろう。
    理屈でなく惹かれた。

    ロンドン録音盤。
    しっとりと愁いを秘めた
    優しく甘い声。

    「別れていくけれど 忘れない
     二人のこの愛を 胸に秘めて
     明日からは 僕はいない
     君は歩けるか ひとりで」


    甘い声で問いかけられて
    心がつぶやく

    "とてもひとりでは歩けません"

    あぁ 恋してるんだ私。
    きっと私 野口五郎が好き。

    「いつかきっと二人逢える
    その日夢に見て さよなら・・・」


    最後の台詞
    さよなら の言葉に 泣きそうな自分がいて。

    こんな気持ち初めて!
    こんなに胸が苦しい。

    何気なく聴いていたつもりだったのに
    さよならと言われて
    さよならできない、って思った。

    たぶん

    それが始まりだったんだ。
    今頃 気づいた・・・

    もっともっと野口五郎を知りたい!
    もっともっと歌を聴きたい!! って。

    そうだったんだ きっと。

    35年も経って気づく私・・・。

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    2011
    11.19

    「スマイルアゲイン」 野口五郎

    Category: シングルA面
    「スマイルアゲイン」 野口五郎
    作詞・John J.Staney 作曲・keith Brown 日本語詞・泉冴子 編曲・佐藤寛
    1988.10.26シングルA面

    冬の静けさの中で
    立ち止まり しみじみと聴きたくなる歌
    それが この「スマイルアゲイン」です。

    あまりにも五郎さんにぴったりの素晴らしい作品なので
    これは五郎さんのために作られた作品だと
    思ってしまいます。

    が、私は詳しいことはわかりませんが
    ニュートンファミリーの「SMILE AGAIN」の
    カバー作品なのですね。

    しかし シングルで発表される程ですから
    かなりの自信作であったと思いますし
    五郎さんの 豊かな表現、
    胸に染み渡る歌声は 心に深く染み渡るものです。

    ディナーショーなどても よく歌われていましたが
    この歌を聴くと
    わぁ 野口五郎という歌手の歌は素晴らしいなぁ
    いい歌だったなぁ・・・と
    誰もが感動で うるうるになる作品です。

    やっぱり 五郎さんの歌の「語り」の部分は
    どうしようもなく泣きたくなる。

    「忘れはしない四月
     あなたと出会い ときめき
     燃え上がり
     恋となり
     立ち止まる季節の中」


    歌の中に入り込んでいる自分がいます。

    四月のやわらかい光と風の中
    出会い
    ときめき
    胸の熱さを感じ
    焦がれるように好きになり・・・

    歌を聴いていると
    自分の記憶と重なるように
    立ち止まり
    振り返っているのです。

    そしてそれはまぎれもなく
    自分が人を愛した記憶で
    歌とともに 人を愛した季節を
    思い出しているのです。

    一曲にして これほどのドラマを感じさせてもらえる歌、
    そして「歌手・野口五郎」の魅力が感じられる歌
    それが「スマイルアゲイン」なんだなぁ。

    これほどに素晴らしい作品
    もっともっと売れてもよかったと思います。

    正直 どうしてだろう、とか思うと

    サビを「スマイルアゲイン」
    という横文字は使わずに
    全部 日本語詞にして歌ったら
    もっと日本人の心に伝わったのかな?・・とか
    つい いろいろと考えますけれど

    いえいえ いい歌は ずっと愛されますし
    今も みんなが大好きな一曲であることに
    間違いはありません。

    前にも書きましたけれど
    歌が上手い人は この世にはいーーっぱいいます。
    けれど これほどまでに ムードがあって
    人の心を震わし 熱くさせてくれる歌手は
    そんなにはいないのです。

    振り返るのは
    白い冬がいい。

    愛する人を失って
    たとえ何もなくなってしまったとしても

    愛した記憶があれば
    人は 生きていける。

    熱い想いが
    あふれ出して とまらなくなるような
    そんな 五郎さんの 素晴らしい歌声です。

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