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    2011
    05.31

    「嘆きの讃美歌」野口五郎

    「嘆きの讃美歌」野口五郎
    作詞・千家和也 作曲・編曲 馬飼野俊一
    1974.4.10アルバム発売 「'74GORO IN KOKUSAI こころの叫び」

    昨日「愛は傷つくもの」のレビューを書きましたので
    「嘆きの讃美歌」は書いておかなければと思いました。

    ほとばしる情熱
    抑えても抑えきれない感情
    もがき 苦しみ 涙するのは
    一途な想いゆえ

    そして若さゆえなのです。

    泣きながら歌う五郎さん

    ファンもこの頃は若かったせいか
    そんな五郎さんに
    絶叫する方も多かったのです。
    ライブ盤ならではの迫力

    ますます狂おしく燃える想い。

    五郎さんは 
    普段は わりにシャイで
    人見知りするとおっしゃっていました。
    特別社交的ということもなかったように思いますし
    とても物静かな青年でしたけれど

    歌を歌うときは
    もうすべてをさらけ出して
    生身の人間「野口五郎」そのもので
    ファンの前で
    歌ってくださっていました。

    そのギャップもあり
    五郎さんの歌を聴くと
    もうファンも ノックアウト状態で
    (失神する人も多かったと聞きますけれど)
    この歌も 本当に
    乙女の心をわしづかみにして
    離さないような作品なのです。

    「僕は駄目だよ 僕は駄目だよ
     死んでしまいそうだよ
     だけど君を だけど君を
     にくんだりはしないさ」


    もうだめよ
    死んでしまいそうよ
    にくんでしまいそうよ

    「いやだ! いやだ!いやだ!」

    五郎といっしょに心の中で叫んだ気がします。

    そして心の中 この歌がぐるぐる回る
    「讃美歌の流れる けがれない教会」
    エンドレスになってしまう。

    「愛はきずつくもの」と「嘆きの讃美歌」
    静と動
    野口五郎の魅力がいっぱいです。

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    2011
    05.30

    「愛は傷つくもの」野口五郎

    「愛は傷つくもの」野口五郎
    台詞・瀬高徹 作曲・編曲 馬飼野俊一
    1974.4.10アルバム発売 「'74GORO IN KOKUSAI こころの叫び」

    ファンになったのは 「甘い生活」の頃だけれど
    レコード店に行くと この「'74GORO IN KOKUSAI こころの叫び」が
    壁に飾ってあって
    わぁ このレコードほしいなぁ・・・といつもながめていました。

    当時の\3,300.というのは
    小学生の自分にとっては とても大きな金額だったので
    このアルバムを買えるためにがんばろう、と
    小学生なりに目標を持ってがんばったような気がします。

    はじめて買ったアルバムの第一号だったので
    私は このレコードを胸に抱いて
    嬉しさいっぱいで 家路に着いたのですが
    本当にうれしくてうれしくて
    欲しいものが手に入るということの喜びというのは
    景色や空気まで私の中に残る感じがするほどで
    今も 不思議なことにあのときの光景は忘れられないのです。

    そして「愛は傷つくもの」から「嘆きの讃美歌」を聴くと
    涙が止まらなかった。
    あぁ 野口五郎っていう歌手は こんな狂おしいほどに
    切ない愛を歌う人なんだ。
    私は 小学生だったけれど
    もう この人しかいないと思いました。

    「愛は傷つくもの」
    これは 歌でなく 美しいメロディの流れる中
    五郎さんの台詞だけが流れる作品なのだけれど
    この「愛は傷つくもの」があって
    「嘆きの讃美歌」が どうしようもなく美しくて
    切なく哀しく響き渡ります。

    当時 五郎さんの 「あなたと五郎のラブタイム」で
    ポエムを読むコーナーを聴き
    なんてやわらかくやさしい
    ムードのある朗読をされるのだろう、と思っていましたが

    この「愛は傷つくもの」は
    特に切なく
    美しすぎて
    ひざまづいて動けない感じがしました。

    「愛ってすばらしい・・・・
     君はいつも言っていた
     愛は傷つくもの・・・
     今の僕にはそれしか言えない」

    きっとこんなに 甘くムードのある声で
    ささやけるようなすてきな男性なんて
    他にいないと思う。

    すがりついて泣いてしまいたいくらい
    たまらなくすてきな五郎さんなのでした。

    そしてそして・・・
    抑えても抑えきれないほど
    想いのあふれる「嘆きの讃美歌」へと
    続くのでした。

    あぁ・・・。

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    2011
    05.29

    「最後のカード」野口五郎

    「最後のカード」野口五郎
    作詞・伊藤アキラ 作曲・トミー・スナイダー 編曲・萩田光雄
    1979年5月10日アルバム「南十字星」

    歌というのは 一回聞いて あぁ!!素敵だ!!と
    思える名曲と
    一度聞いたときは ??・・と
    難しく感じてよくわからないのだけれど
    聞けば聞くほど その魅力が
    じわじわと胸に浸透して
    あぁ・・・なんていい曲なんだと
    思える作品とあると思います。

    シングル作品で取り上げられる曲というのは
    一度聞いて ガツンと入っていく歌というものが多いと思いますが
    たとえばこの「最後のカード」のように
    時間をかけて 深く胸に染み渡るような作品があるからこそ
    アルバムの面白さがあるのだなぁ、と思います。

    作曲の トミー・スナイダーさんというのはご承知の通り
    ゴダイゴのドラマーの方ですが
    うれしいご縁、五郎さんのために素敵な曲を書いてくだって
    こんなすてきなコラボ作品が生まれたこと
    本当にうれしいことだなぁ、って思います。

    詩は伊藤アキラさんですけれど
    この詩がまずあって この曲がつくことは
    とても考えられないので
    まず トミー・スナイダーさんの曲があって
    この詩を書かれたのだろうなぁ、と
    私は推測します。

    もしそうでないとしても
    日本人にはない感性、
    不思議な感覚なのだけれど
    詩と曲がピタリと合っていて

    人生の 
    自分ではどうにもならない運命みたいなものや
    導かれる人生の出逢いや別れみたいなことへの
    想いが なんとも言えず表現されており
    なんて深いんだ、と思います。

    「ゲームなら何度でもやりなおせるけど
     人生は一度だけの勝ち負けなんだね」


    この歌の歌詞を生きていると
    常に実感する。

    すべては 何かに導かれるように
    自分の意思を知ってか知らずか
    物事は淡々と進んでいく。

    若い時には それほどわからなかったけれど
    今になって この歌の魅力がわかる。
    そんな感じです。

    「カードの ああ・・・・ 赤と黒
     まるでふたりの運命
     とけあうことはない」

    すごく難しい曲なのだけれど

    この五郎さんの歌唱は
    ものすごく心に染み渡る
    素晴らしいものだなぁ、と思います。

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    2011
    05.28

    「神に聞きたい」野口五郎

    「神に聞きたい」野口五郎
    作詞・千家和也 作曲・平尾昌晃 編曲・馬飼野俊一
    1974年8月21日アルバムGORO! LOVE IN LONDON発売

    当時 夢中で聴いて
    なんて 野口五郎という歌手はすてきなんだろう、と
    思わずにいられなかったアルバム「GORO!LOVE IN LONDON」

    ロンドン「オリンピック・サウンド・スタジオ」での収録盤。

    ロンドンの空気と五郎さんの歌声が
    これほどマッチするなんて・・・・と
    うれし泣きするくらい 
    五郎さんの声が 豊かに甘く響き渡る一枚。

    このアルバムの中では やはり「枯葉のいつわり」が
    まず第一に聴きたいと想うのだけれど
    「おとなの愛」もしびれるほど素敵だし
    どれも 五郎さんの声が 素晴らしく良い!!

    まずこんなに甘く優しく素敵な声で歌える歌手なんて
    絶対いない、と言い切ってしまいたくなるくらいの
    すてきな五郎さんの歌声です。

    「神に聞きたい」の切なさ。
    本当に胸の前で手を組んで
    星を見上げ祈りたくなるほどに
    切なくうるうるする作品。

    作曲は 平尾昌晃さん。
    きれいなメロディです。

    「空を流れる星を 胸で受けとめて
     僕は祈るのさ ふたりの倖せ
     言葉のかわりに 泪が出るのは
     誰よりも君を 愛しているから」


    なんかもう たまらない。
    目の中に星がひかりうるうるとして切ない。

    神に聞きたいことは
    たくさんあるのよ。
    切ないこともいっぱい。

    けれど それもせず
    ただ祈れる自分がいれば
    それでいい、って
    この歌を聴くと
    優しい気持ちになれるのです。

    本当に優しく甘く
    すてきな歌声です。

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    2011
    05.27

    「好きなんだけど」 野口五郎

    Category: シングルA面
    「好きなんだけど」 野口五郎        
    作詞・ 橋本淳 作曲・筒美京平 編曲・高田 弘   
    1971年12月10日発売A

    「博多みれん」「青いリンゴ」に続いての第三作目。

    「好きなんだけど 話せない
     恋を知らない 僕だから」

    もうキュンキュン。

    ♪好きなんだけど〜♪
    この部分は ついつい口を突いて出るフレーズ。
    みんなが 恋をする度に 歌うのが この
    「好きなんだけど」ではなかったなかぁ。

    それまでは 西郷輝彦の「星のフラメンコ」の
    ♪好きなんだけど〜♪
    だったのだけれど
    いつのまにか五郎さんの フレーズに変わっていたのでした。

    まだ本当に恋も知らない時代だったから
    当時の幼い自分と重なりました。

    イントロは温かい音。
    暖炉の前にいるような感じ。
    不思議とB面の曲のイメージも大きかったけれど
    そんな感じのする音です。

    少しハスキーな青い声、
    若いって素晴らしいなっ(*^^*)
    守ってあげたくなるような
    母性本能をくすぐられるような甘い声。

    「からめた手と手 みかわす瞳
     ただひとすじの愛なんだ」

    五郎さんならではの味のある甘い歌唱。
    五郎節もちゃんと入ってる。

    何歳になっても
    当時の自分に戻って キュンキュン。

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    2011
    05.25

    「風と共に去りぬ」野口五郎

    「風と共に去りぬ」  野口五郎      
    作詞・古賀勝哉 作曲・野口五郎 編曲・猪股勝周
    1991年5月10日発売

    1991年発売 アルバム「名画座」の中の
    一曲目の作品。

    タイトルは 映画をイメージさせるものですが
    まったく違った恋のお話。

    この曲は五郎さん自身の作曲作品。
    編曲は ライブでもご一緒されていた猪股さん。
    しっとりと 聴かせてくれて
    いい仕上がりです。

    五郎さんが好きだから贔屓して言うわけではなく
    とても美しい大人のメロディ。
    さらりとしているようで 胸に沁みます。

    特にこの作品は 品が良くきれいですから
    できれば ストリングスの生演奏をバックに聴いてみたい。

    そして この作品は
    低音部分が特にいいです。
    五郎さんが曲を作られるときは
    意識して作られたのでしょうか。

    大人の愛の歌。
    振り返る昨日に
    こんな すてきな歌が流れているといいな、と思います。


    「きっと君も胸の深い場所で
     僕のことを愛していたはず
      運命のめぐりあわせは
      時に愛さえ壊してしまうのか
     ふりかえれば遠いあの日
     いまはただ風の中に」

    詩も曲も ぴたりと決まり
    風のように心に流れてくる。
    詩もとてもすてきで泣きそう。

    「名画座」
    30代の五郎さんを代表する
    胸に沁みる作品です。


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    2011
    05.19

    「陽が当たる街」 野口五郎

    Category: シングルB面
    「陽が当たる街」 野口五郎
    作詞・麻生圭子 作曲・林哲司 編曲・佐藤寛

    先日 ブラマヨの番組に五郎さんが出ていらっしゃる番組を拝見しましたが
    プライベート・スタジオで 日々音楽を楽しんでいらっしゃる五郎さんに
    あぁ 五郎さんって 昔から音楽大好きなんだけれど
    眠ることを忘れるくらい毎日楽しいんだな、
    きっと寝てないな!!(笑) って思うと つい笑えて
    五郎さんの楽しそうな日々のことを思うと
    なんだか私まで楽しくなってしまいました。
    こんなに楽しくされてるから
    五郎さん年をとらないんだよね、きっと。

    いろいろとあっても
    私自身も 五郎さんと同じで 眠るのが惜しいくらい
    やりたいことがいっぱいあって
    五郎さんを拝見していたら
    あぁ やりたいことはやってもいいんだ、って思えて
    心がとっても明るくなれました。
    この番組 ブラマヨのお二人のツッコミやボケも
    とってもおもしろくて 久しぶりに大笑いして
    私も五郎さんみたいに 楽しく生きなくちゃ、って
    元気をいただきました。

    ***
    さてさてここから歌の話です。
    1988年10月26日発売「スマイル・アゲイン」のB面の
    この歌は 五郎さん出演のテレビコマーシャルで流れていた作品。

    このCMは 私が当時千葉に住んでいたので
    しっかりと見れたけれど
    本当に明るくて 心が軽くなるような明るさ。

    明るくて 前向きで 
    心にも陽がさすようで すごく気持ちが楽になる感じです。

    「若い頃の過ち 悪く回った運も
     あれでよかった 今の俺は最高さ」


    そうだよね。
    きっとそうだよ。
    今の自分を最高だと褒めてあげよう。
    がんばってきたもの。人生。
    よく頑張ってきたじゃん、われながら!

    そう思える すてきな作品です。

    「だからHi Hi Hi 陽気にやろうぜ
    自分のペースで いつもHi Hi Hi
    笑顔には夢を 陽が当たる街で」

    いい歌だな〜っ。
    なんか心に陽が当たるうれしさ。

    人生は明るく楽しく生きなくちゃ。
    こういう ひとに希望を与えられる歌を
    五郎さんが歌ってくださったことは
    本当にうれしいことだと思います。

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    2011
    05.16

    「おやすみ」野口五郎

    「おやすみ」野口五郎
    作詞・山上路夫 作曲・佐藤寛 編曲・馬飼野俊一

    1976年3月10日アルバム発売

    初の兄弟アルバム「GORO&HIROSHI」
    このアルバムは 素朴で 自然の風景が見えるような
    優しさのある作品。
    アコースティックな感じが やけに沁みるアルバムです。

    草の匂い
    静かに降る雨音
    朝の陽ざし
    清らかな川の流れ
    懐かしいふるさとの景色・・・

    自然に包まれるような安心感のある作品です。

    難しいことは抜きにして
    心を裸にして
    あの日の無垢な時代に帰れる感じさえする
    やさしいアルバム。

    特にこのアルバムの中では
    「通りすぎたものたち」と「二人の朝食」が
    たまらなく好きなのだけれど

    人生に疲れたとき
    このアルバムの優しさを思い出すのです。

    この「おやすみ」は
    アルバム最後の曲、
    愛する人を想いながら
    語りかけるような歌です。

    「あの日の僕の言葉は 嘘ではなかったが
     約束 君とした日は 今では遠いことさ
     君よ おやすみ 僕などもう忘れ
     新しい幸せを 見つけて欲しいのさ」


    忘れてほしい人には
    「僕などもう忘れて」とは
    決して言わないから・・・

    本当は待っていてほしいけれど
    君をずっと 待たせるわけにもいかないし
    君の幸せを想ったら こう言うしかなかった・・・
    ・・・そんな想いが たまらなく泣ける。

    愛は 美しくて哀しいものなのだと
    しみじみと想う。

    静かに語りかける言葉が
    とても胸に沁みる。

    幼かったけれど
    五郎さんに
    切ない愛を教えていただいた気がします。

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    2011
    05.14

    「光ある限り君を」野口五郎

    「光ある限り君を」野口五郎
    作詞・麻生香太郎 作詞・作曲 山中涼平
    1982年発売 アルバム「パレード」

    人生は
    どんなにもがいても
    決められた運命から逃れられない

    人は純粋であればあるほど
    苦しみと向き合う

    永遠を信じたいけれど
    永遠はあるのだろうか。

    せめて
    永遠の愛は夢であっても
    ひたすらに
    信じる愛を貫くことに憧れる

    この「光ある限り君を」は
    五郎さんが こう歌ってくれる。

    「だから僕は君を守り続けるのさ
     涙流し求め合うのさ
     二人の愛が永遠のものだと
     声を涸らし叫びつづける」


    人は 愛しあうために生まれてきた、と
    信じられる。
    こんな風に愛されたいと願う。

    一瞬でもいい。
    永遠を信じたい。
    約束してほしい。

    それが人間なのだと思う。


    素直な五郎さんの歌声
    そして何重にも重なる
    五郎さんのハーモニーが
    そのメッセージまで何層にも厚くして
    この胸に届けてくれる。

    香太郎先生の哲学的な 深い詩も
    どうしようもなく胸を打つ。

    「宿命の時を知るなればこそ
     この世に生きる限り
     光を求め光に打たれ 導かれてく
     出逢いは別れ 愛は裏切り
     それがこの世の聖なる掟て
     夢は幻 時はかげろう
     土に還るまでの花言葉」


    真逆に見えて
    それは常に背中合わせ
    つかみどころのない
    不確かな物の中で

    信じられるものを求めて
    人は生きている。

    人生って 切ないな。


    けれど 私は
    永遠を信じたい。

    命の限り貫くものがあるはずだから。

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    2011
    05.13

    「霧の少女」野口五郎

    「霧の少女」野口五郎     
    作詞・千家和也 作曲・馬飼野俊一 編曲・馬飼野俊一
    1973年7月21日アルバム「野口五郎ロックの世界」

    野口五郎という歌手のすごさというのは
    10代にして 歌謡曲も ロックも 演歌も シャンソンも
    何でも歌えた ということです。

    音楽に垣根はありませんから
    それが当然といえば当然なのですが
    その「当然」が出来る歌手というのは
    本当に稀であり いるようでいなかったのです。

    そしてまた そんな歌は嫌、これはジャンルが違うから歌わない、
    などという わがままな歌手も多かったのではと思いますが

    こだわりなく何でも歌えてしまった
    そういう垣根にこだわる必要がなかった
    その稀な才能の持ち主
    それが 「野口五郎」という歌手なのです。

    全部歌えるから歌った。
    音楽が大好きだったから・・・というところではないかな。
    たぶん野口五郎さんという歌手の
    基本はそうだったのではないかな。

    「君が美しすぎて」の頃のアルバム
    まずは ロックの世界。

    A面は カバー作品
    なかなかゴキゲンです。

    そしてB面はオリジナル作品。

    私はどうしてもこの中では「好きなんです」が
    頭の中から離れられないのですが
    この「霧の少女」も 好きな作品です。

    メルヘンというか
    おとぎ話というか
    幻想というか

    聴いてる私は まぎれもなく儚げな
    霧の少女なのです。

    そしてそこに立っているのは
    まぎれもなく 王子さまのような五郎さん。

    「朝もやながれる 古い村のはずれで
     哀しい姿が 僕の心奪った」

    あぁ あの日の少女に戻りたい。
    過去がどんどん美しくなっていく。

    五郎さんは本当に
    この世の人とは思えないくらい
    かっこよかったです。
    なので私たちもどんどん
    記憶の中で美化されていくような気がします。

    なんか美しすぎてこわい・・・。

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    2011
    05.12

    「風と炎と燃える日と」野口五郎

    「風と炎と燃える日と」野口五郎
    作詞・阿久悠 作曲・筒美京平 編曲・筒美京平
    1979年5月10日アルバム「南十字星」

    歌というものは
    癒しになったり
    勇気を与えたり

    人にパワーを与えるものです。

    泣きたい時は
    いっしょに泣かせてくれる歌を
    人を求めますし

    生きる悲しみも
    愛の切なさも
    歌を聴くことで
    乗り越えることを求めます。

    痛みをわかりあえる、
    傷口を塞ぐ薬になるような歌を
    とかく私たちは求めがちですが

    阿久悠先生という作詞家は
    五郎さんや 私たちファンに
    それだけではない
    もっと強く
    もっとたくましく
    迷わず自信を持ち
    自立しなさいという
    メッセージを常にくださったような気がします。

    「心の叫び」もそうでしたけれど
    この「風と炎と燃える日と」は
    お別れの歌ととらえるのではなく
    旅立ちの歌なのだなぁと思うのです。

    「さあ、お行きなさい」と
    背中を押してもらえるような
    メッセージソングなのです。

    「いつでも光に満ちてくらしてた
     かげりのさす日を思いもせずに
     わがままな愛し方 自由をしばり
     今にして思えば傷をつけていた」

    大切なことに気づきなさいと
    諭してくれているようです。

    本当に こんな素晴らしい詩を書いていただけた
    野口五郎という歌手は
    幸せな歌手だと思います。

    「さよなら さよなら
     さよなら
     風と炎と燃える日と
     あなたは僕の時代だった」

    「さようなら」が言えない自分に
    もう「さよなら」を言いなさい、
    過去に縛られず
    一つの時代に自分の中でピリオドを打ち
    過去の自分も誇りにして
    もう 旅だちなさい、という
    大きなメッセージ

    今しみじみと 自分の人生に
    問いかけます。

    素晴らしい作家陣に恵まれた五郎さん。
    生きる力になる
    作品のひとつです。

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